英語を初めて学ぶ場合、「不定詞」で分からなくなることって、けっこう多いかと思う。
分からないまま、そのまま進むと、英語がチンプンカンプンで読解力がゼロとなってしまう。
ただし、不定詞はポイントさえつかめば、動名詞の理解など、応用も効くので、あとでラクになる。この不定詞の考え方をしっかり理解することが英語をマスターする近道だ。
不定詞の基本形は、もちろん 「to +動詞の原型」
以下の3つの基本的な用法がある。
用法 | 意味 | 修飾 |
形容詞的用法 | ~するための | 名詞を修飾する |
副詞的用法 | ~するために | 動詞を修飾する |
名詞的用法 | ~すること | 名詞の働きがある |
なぜ、形容詞的とか副詞的とか、名詞的という名前が付いているかと言うと、それぞれ形容詞、副詞、名詞の働きをすると考えれば分かりやすいと思う。
形容詞的用法
「~するための」を意味し、名詞を修飾する。
[例文]
・He has a book to read. 「読むための本を持っている」→ (つまり(以下同上))「読む本がある」
・I have something to drink.「飲むための何かを持っている」→「何か飲み物がある」
・They need time to think it over.「じっくり考えるための時間が必要」→「じっくり考える時間が必要」
副詞的用法
「~するために」という意味で、動詞を修飾する
[例文]
・He waked up early in the morning to listen to the English program on the radio.
「彼は、ラジオの英語講座を聞くために、朝早く起きた」
・I went downtown to see a movie.「映画を見るために、繁華街に行った」
・She studied so hard to become a doctor.「彼女は、医者になるために、一生懸命勉強した」
名詞的用法
「~すること」→ 名詞の働きがある = 文の中で、主語、目的語、補語として使用される
[例文]
・To take a trip around the world is a lot of fun.「世界中を旅行することはすごく楽しい」(主語)
・I wanted to be a simultaneous interpreter at that time.「そのとき、同時通訳者になることを欲した」(目的語) →「そのとき、同時通訳者になりたいと思った」
・My hobby is to watch YouTube videos.「僕の趣味は、ユーチューブ動画を見ることです」(補語)
・To see is to believe.「見ることは信じることです」→「百聞は一見にしかず」(主語と補語)
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